アルバム全曲解説「CLOVER」

絶賛発売中のNEWアルバム『CLOVER』を、これから1曲づつ解説していこうと思う。いっぺんにではなく、少しづつ。
第1回目の今日は「CLOVER」からで、なんだかややこしいが、アルバムの1曲目がタイトル曲の「CLOVER」なのだから、しょうがない。

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あ、その前に、ブログを書くのも随分久しぶりな気がする。「最近あまり書かなくなったね?」と前は会う人によく言われたが、最近それすらも言われなくなった。もっとも湘南に移住してから、人と会うこと自体少なくなったということもあるが… 書かなくなった理由は色々けれども、それを話すと長くなるのでまた別の機会にする。手短に言うと、以前は書き過ぎていた。自分は、文章を書くのがとても時間がかかる。そんな暇があったら、ミュージシャンなら、まず「音で表現しようよ」といった所だ。

「音で表現しようよ」と言った割には、早速曲を解説しようっていうんだから、全く矛盾した話だ。けれど、矛盾してるのは僕だけではない。日々入ってくるニュースを引き合いに出すまでもなく、この世界は矛盾だらけだ。…いや、脱線するからやめておこう。とっとと本題に入ろう。

「CLOVER」は、ひょんなことから生まれた曲でもある。もともと、「そろそろYURIとAbereiの共作の曲が欲しいよね」なんって話をしていた頃に、YURIからメールで歌詞が送られてきた。「なるほど、これに曲をつければよいのだな?ホイホーイっと」。

取り掛かってしまえば、ほぼ一瞬で曲はできる。そのかわり、取り掛からないと永遠にできない。どうせなら、今までとは違ったタイプのものを作ってみよう。YURIの作る曲は、当然ながらボーカリストが作るメロディだから、バンドのギタリストが作るような、ギターのリフレインにメロディがただのっかったようなやつだったら、逆に新鮮かな?でもサビはやはりデュエット(死語?)で歌えるようなのがいいな。これまでは分数コードやテンションコードが多かったから、今度は何も数字がついてない、「C」とか「Am」だけで作ってみるか、その方が、みんなコピーして弾いてくれるかもしれないしな…

こうしてトントンと曲は出来上がったが、その頃YURIからまたメールが。あれ?今度は添付ファイルで何やら歌っているぞ。また新曲か…旺盛だな… と思っていたら、どうやら、先ほどの歌詞にメロディがついたものを歌っている。

「むむ…」 そう。先ほど送られてきたものは、「これに曲をつけてくれ」ではなく、今までやっていたように、歌詞とメロディは既にあって、それにコードアレンジしてくれ、ということだったのだ。

「あれ?作っちゃったよ。こっちはどう?」 と、できたばかりの自信作を送ってみる。「あらっ!こっちの方が素敵ね!せっかくだからこっちにするわ!」(注 実際はこんな話し方ではありません) という返答を期待していたが、返ってきた答えは、「あいにくではありますが、当初私がイメージしていた歌の世界とはあまりに違いすぎ、ご期待には添えかねます。作って頂いた曲には、あらためて新しい歌詞をおつけして、後日また連絡させて頂きます」(注 実際にはこのような文面ではありません)というものだった。

かくして「CLOVER」は生まれたわけだが、これがまた予想外にアルバムタイトルだったり、ライブタイトルだったりと、2017年YURI&Abereiの重要な曲になっていくのであった。

というわけで、その元となった曲も、実はこのアルバムに収録されているのだが、それが何かは教えない。こういうのは、「どれかな〜?」って考えるのが楽しいのだ。歌詞カードをじっくり見て、CLOVERのメロディでなんだか歌えてしまう曲。それがその曲だ!

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ここまで読んで冒頭のギターのペグの写真のアップを見返し、「そうか!グローバーのペグとかけてるのか!」と思ったギターキッズの諸君。それは考え過ぎだ。(ちなみにペグのメーカーとして有名なグローバーは”GROVER”と書く)

CDの収録では、リッケンバッカーの12弦ギターを使った。リッケンのペグはコンパクトに配置されていて、遠くからだと6弦と見分けがつきにくいので、アップにしてみただけだ。しかもメーカーはグローバーではなく、クルーソンとゴトーのハイブリッド。(ロック式にすると、チューニングの安定だけではなく、内側の弦が格段に張りやすくなる)

機材の話をしだすと、またここから話が長くなりそうだが、ギタリストのブログなのだから別にいいだろう。

このリッケンバッカーは381というモデルで、1993年に新品同様で手に入れた。自分はビンテージ好きなので1960年代以前の楽器を使うことが多いが、当時よく行っていた楽器屋の店長が「リッケンはフェンダー、ギブソン、グレッチなどと違い、一度も買収されてないから、50,60年代と製造法、材料選定基準などがあまり変わってないはず。だから新品でも時間が経てばビンテージの音になるはずだ」と言っていたので、それを真に受けて買ったものだ。

買った当初はやっぱり音が硬かったが、20年以上も経つと、音はたしかに枯れてはくる。では、60年代のリッケンのような音になったかというと、やはり全然違う気がする。(自分が弾いたことがあるビンテージは360で、381の12弦のオールドなんて目にしたこともないので、正確には比べようもないのだが)

12弦の欠点は、これ1本でライブをするのはまず無理だということ。どの曲を弾いても同じような感じになってしまう。なので、「おう!今日は俺が車でライブ会場まで運んでってやんよ!ギターもアンプも好きなだけ積んできな!」っていう太っ腹で気さくなジェントルマンが現れるまで、ライブで披露することも当面ないであろう。

ではここで、CDでしか聴けない12弦ギターでの「CLOVER」をちょっとだけ聴いてみよう
「CLOVER」を聴く
詞:YURI   曲・アレンジ:Aberei(Rickenbacker381/V69 1993,Gibson LG-0 1964)

あれ?歌がメインで、ギターがちょっとしか分からない?
それはしょうがない。これは楽器の解説ではなく、YURI&Abereiの楽曲を解説するためのブログだから。

続きはこちらで♪

Happy chain Records SHOP

YURI&Aberei 初フルアルバム『CLOVER』発売!

CLOVER表ジャケfinal

2017年4月15日、いよいよ発売となりました!

Happychain Records shopで購入できます。

(収録曲)
1.CLOVER (詞/YURI、曲/Aberei)
2.恋よがり  (詞、曲/YURI)
3.エルダーフラワー  (詞、曲/YURI)
4.私の好きな人 (詞、曲/Aberei)
5.しあわせのループ  (詞、曲/YURI)
6.Peaceful Holiday  (詞、曲/YURI)
7.追憶  (詞、曲/YURI)
8.たからもの  (詞、曲/YURI)
9.フタリのキセキ (詞、曲/Aberei)
10.夢へ続くもの  (詞、曲/YURI)
〜花びらにのせてカップリング曲〜

YURI ( Vocal, Kazoo, Ocean drum)
Aberei ( Vocal, Guitar, Bass, Kazoo, All arrangements)